2018市場動向概要/市場動向概要1998-2018「ヘルスフードレポート healthfoodreport」Ⓡ山の下出版Ⓒ
月号 2018/01/05
コード 4016
タイトル Health Food Report ヘルスフード レポート 健康志向食品 市場動向 2018
年
2018年市場動向 機能性表示食品市場化の動き続く 個人含む確認事業者数約9000、市場
規模約8000億円
2018年流通ルート 薬系含む店販分野に棚どり進むか 主流となったインターネット分野では医
薬品情報も収集
2018年素材生理機能 利用者の立場から機能内容の確認、検証求められる 医薬品効能効
果との比較必要か再検討
2018年原料動向 ダイエット、老化予防など医薬品にない機能素材が中心 国内、海外栽培な
ど独自原料調達も探索
2018年加工動向 機能性表示食品届出製造者(製造所/加工所)を事業の柱に 不安定なジェ
ネリック医薬品にも対応
2018年製品動向 サプリメント形状以外の一般食品定番製品への広がり OTC医薬品定番製
品も開拓
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月号 2018/01/06
コード 4018
タイトル 2018年市場動向 機能性表示食品市場化の動き続く 個人含む確認事業者数約9000、市場
規模約8000億円
東日本約3800、西日本約2600で合計約6400の法人取扱事業者数、個人事業者含む確認数
は約9100と1割以上減少となっている。昨年下げ止まるとみられていたが、結果としては減少が
続いた。
法人と個人の事業者数が近づき、数年前全体の半数であった個人事業者の減少が目立つ。
利用者の判断基準として、低価格だけではなく、製品提供側に期待を含めた一定の信頼を求
めていることがうかがえる。
各素材製品の選択も絞られる傾向がみられている。総アイテム数、種類、メーカー数の減少
は、インターネットや店頭で継続購入される特定製品の定番化にあらわれている。他の素材と
比較し利用する傾向は少ないようだ。
何を基準に選択利用されるのか。その機能と価格に焦点が当てられてきた健康食品をあらた
めて見直す時期にあるのかもしれない。「薬」ではなく「食品」としての位置づけ、内容を確認す
る必要がある。
今年4年目となる機能性表示食品は市場化の動きが続き、特保ピーク時の約100素材200社
1000アイテムを超える状況となった。だが、サプリメント形状で年間100万個を超えるものは多く
ない。
医薬品効能効果に似た表示で生理機能を打ち出す製品は結果として支持が得られず、従来
からのダイエット分野の動きが中心である。毎日の食生活での利用に目を向けた製品設計に
注目したい。
月号 2018/01/07
コード 4020
タイトル 2018年流通ルート 薬系含む店販分野に棚どり進むか 主流となったインターネット分野では医
薬品情報も収集
インターネットを通じた販売が拡大している中、初回購入の選択、判断の場としての店販の役
割があらためて注目されている。特に4年目となる機能性表示食品の登場により、説明、紹介
する方法が試されている
多くは、医薬品効能効果別コーナーとは別に、「サプリメント形状」の機能性表示食品コーナ
ーが作られ品揃えされるかたちをとるが売上が小さいため一定期間経つと縮小されることが繰
り返されている。
認知が進んでいないこと、医薬品との違いについて説明できていないことが指摘されている。
効能効果、改善が得られる生理機能内容で選択購入されていないようだ。「期待される」機能
が体感できていないことも考えられる。
食系ルートでは、棚どりができている特保コーナーに同じ価格帯で並べられることが繰り返さ
れている。こちらも予想した売上には届かないため長続きしない。いまだに定番のコーナーがで
きていないのが現状である。
インターネット分野での価格比較による選択情報の動きは落ち着いてきた。医薬品と並べら
れる健康食品情報が増えていく様子が見られている。これは、医薬品インターネット販売が認
められてきていること、
機能性表示食品含め生理機能表示が認められてきていることが要因。利用者にとって同様と
思われる医薬品、健康食品情報が出されていることから、今後その中身、信頼性が確かめら
れていく段階に入るとみられる。
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月号 2018/01/08
コード 4022
タイトル 2018年素材生理機能 利用者の立場から機能内容の確認、検証求められる 医薬品効能効
果との比較必要か再検討
1000アイテム以上出されている機能性表示食品の製品、機能内容がどこまで認知されたか。
売れ行きが好調であればインターネットや店舗での品揃えや個別の製品広告が増え認知は進
む。まだ確かな手ごたえはないようだ。
利用者からすれば、医薬品との違いが知りたい。すでに医薬品服用している人、医薬品が必
要ではないかと不安に思っている人、また、積極的に予防していきたい人はどのように利用す
ればよいのか。必要な判断情報が欲しい。
届出、公開されている生理機能データを参考に利用し始めることはできるが、利用の過程で
機能内容が体感できない場合、健康状態に変化が起きた場合どうすればよいのか、個別対応
の窓口が示されているだけである。
血圧、血糖値、脂質等健康数値維持、改善の生理機能を持つ機能性表示食品では、大きな
売上の動きはみられていない。医薬品で対応できているためと思われる。予防的機能が理解さ
れていない可能性がある。
この、医薬品には無い機能、食品で得られる予防的機能が繰り返し指摘されている。その目
的を実現させるための形態、摂取方法、また食品の大きな特徴である味、香り、食感などの再
検討が必要ではないか。
少なくとも現在までに支持されているのはダイエット関連製品であり、特にこれまでの市場状
況と変わらない。業界には新しいビジネスモデルとしての提案、利用者に向けては新しい希望
ある食品の提案が求められる。
月号 2018/01/09
コード 4024
タイトル 2018年原料動向 ダイエット、老化予防など医薬品にない機能素材が中心 国内、海外栽培な
ど独自原料調達も探索
3年程前に大きなダイエットブームとなって以降酵素・酵母関連素材は現在落ち着いた動きと
なっている。供給態勢も各社整えたこと、整腸、便性改善等が実感できていることから原料内容
、種類が増え継続した支持が得られているようだ。
他に機能性表示食品として脂質対応機能が届けられたサラシア、葛花などがダイエット分野
で採用され原料供給が不安定になっている模様。いずれも従来からのコンセプト、ニーズに対
応して提案されたもので、繰り返されている動きのひとつである。
認知対応予防的な機能のイチョウ葉、EPA・DHA、幅広い年代を対象とした目対応ルテイン、
ブルーベリー、アスタキサンチンなど、また、抗酸化機能のある種子油由来素材など、医薬品に
はない機能・素材に動きがみられている。
メーカーが多く参入し飲料・ドリンクで普及したいという意図が判るストレス・リラックス対応のテ
アニン、GABAなどは支持はまだこれからというところ。「特保・難消化性デキストリンブームを再
び」という動きは続いている。
サプリメントでは製品として100万個以上、PET飲料では1億本以上でヒット商品といわれてい
るが、まだ数アイテム程度で定番化までには至っていない。原料調達も含め安定供給の態勢を
整えた素材が先行していく気配である。
一定規模での継続定番化を目指し、独自に国内、海外原料生産・栽培を進めるメーカーも出
てきた。大きなブームを作る、乗るのではなく、静かに着実な普及を図る動きとして注目される。
今後増えていくとみられる。
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月号 2018/01/10
コード 4026
タイトル 2018年加工動向 機能性表示食品届出製造者(製造所/加工所)を事業の柱に 不安定なジェ
ネリック医薬品にも対応
受託製造メーカーとしての市場での位置づけ、意味づけに変化がみられている。製品1箱・1粒
のコストを競っていたこれまでの提案から、依頼販売メーカーと、引き受ける内容を取り決める
業務提案へと移ってきている。
大きな伸びを示す製品はないが、4年目で1000アイテムの規模となっている機能性表示食品
届出製造者(製造所/加工所)として、一定のメーカー数を開拓、確保するという動きで現状を維
持するメーカーもある。
工場施設、機械、人的資源をリース契約していく動きは、医薬品や食品の成熟した市場では
個別に実績が積み重ねられてきている。行政届出、認可など様々な条件を整えた上での提案
である。受け入れ業界、市場を広げたともいえる。
また、海外に自社工場を進出させたメーカーも増え始めた。1000億円売上の半分が海外であ
る大手健康食品ブランド例もある。販売する国の宗教対応が契機になっている場合もあるが、
日本発製品の世界市場対応である。
先行する医薬品市場を参考にした動きではある。生き残るために、将来を見据え計画を立て
活動を進めている。特に日本国内での不安定な様相を示しているジェネリック医薬品市場への
対応ともいえる。
さらに、OTC医薬品、そして健康食品、食品の受託製造の役割をどのように担っていくか。新
しい態勢整備が求められている。その意味で今後、協力、提携といったかたちが各所でみられ
てくる状況となってきた。
月号 2018/01/11
コード 4028
タイトル 2018年製品動向 サプリメント形状以外の一般食品定番製品への広がり OTC医薬品定番製
品も開拓
医薬品にない認知対応、老化予防の製品はサプリメント形状から導入、市場化を探っていく
様子がある。100万個でヒット商品定番化が見込める薬系ルートでは、数万個からの初回展開
が図れる
全く新しいブランド製品の立ち上げは難しく支持が得られにくい状況にあるため、既存ブランド
への追加により機能性表示食品を新発売する例も増えている。投入地域を絞り込み提案を行
っているようだ。
通販サプリメントではハーブで約3万個、上位ビタミン等で100万個までの規模である。大手食
品メーカーとしてはある程度の数量・規模を想定した、低価格の一般食品定番製品への広がり
を見越さないと参入できないという。
ただ食品新製品のトライアル寿命は短く、数週間から一か月程度でで売り場から撤去される
例が多いという。薬系ルートでは、売れない場合返品が前提となるが概ね半年間程度は売り
場が確保される。
各ルートにより条件、特徴があるため、参入の垣根、障壁とされてきた。しかし、それを理解し
、要件さえ整えば参入可能な社会状況となり、食品メーカーのOTC医薬品定番製品参入も想
定されるまでになっている。
医薬品メーカーの機能性表示食品発売は数多く、一般食品定番製品への参入も想定されて
いる。今後、健康食品の訪販、通販、配置薬メーカーの一般ルート参入の試みも始まっていくと
みられる。
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