2020市場動向概要/市場動向概要1998-2020「ヘルスフードレポート healthfoodreport」Ⓡ山の下出版Ⓒ
月号 2020/01/05
コード 4110
タイトル Health Food Report ヘルスフード レポート 健康志向食品 市場動向 2020年
2020年市場動向
法人約6400、個人含む確認事業者数約12000、市場規模約8000億円と全体微減
2020年流通ルートインターネット販売の内容が課題に
価格競争焦点の単なる通販では存続に危うさ
2020年素材生理機能 機能性表示食品5年経過約200素材複合約100素材500社・2500アイテ
ムで推移
2020年原料動向
独自複合・配合素材による製品増加 otc医薬品同様の商品名、ブランド展開進むか
2020年加工動向 受託数増でも数量伸びず
新用途液体ミルク、小容量ゼリー飲料等新形態市場可能性探る
2020年製品動向 サプリメント、明らか食品を選択利用 年代、ライフスタイル分析し商品化、提案
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月号 2020/01/06
コード 4111
タイトル 2020年市場動向 法人約6400、個人含む確認事業者数約12000、市場規模約8000億円と全
体微減
法人取扱事業者数は、全体微減約6400(東日本約3900、西日本約2500)、個人含む確認事
業者数も、全体微減約12000(東日本約6300、西日本約5700)となっている。
数年続いていた法人取扱事業者数約1割減から昨年約5%増(個人含確認事業者数約30%
増)と、増加に転じたかに見えたが、現在全体微減で推移している模様。インバウンド等一過性
の需要減少の影響が考えられる。
マイナス要因として、このインバウンド需要の終了、機能性表示食品は合計2000アイテムを超
えたものの100万個規模の製品が少ないこと、1000万個規模ダイエット対応製品がないこと、な
どがあげられる。
製品、広告表示に関わる情報の適切さ・正確さの要求、税務処理、健康食品に関わる投資
目的提案への疑問など、社会背景としてコンプライアンス(法令順守)の強化があるとみられる
。
プラス要因としては、「睡眠」「精神安定」に対応する健康食品への注目、社会情勢、自然災
害に対応した自己防衛、自然治癒力保持目的意識の高まり、毎日の食習慣の改善などがあ
げられる。
人口減小の国内市場、異文化海外市場でどのように展開していくのか、素材・機能の検討・
選択など、今後の方向を見定め進んでいく必要がある。 慎重に事業運営の内容を判断してい
く状況にあるといえる。
月号 2020/01/07
コード 4075
タイトル 2020年流通ルート インターネット販売の内容が課題に
価格競争焦点の単なる通販では存続危うい
主要な販売方法となったインターネット分野で、製品の特徴である素材、機能、価格、形態(用
途)以外の、プラスアルファの特徴づけを探がす、作り出す動きがみられている。
現在支持されているのは、売上上位定番10素材、改善自覚可能な便関連、眼関連、関節関
連、血圧・血糖値等健康数値関連、期待するダイエット関連、認知関連、睡眠関連…などであ
る。
価格帯は1000~3000円、ドラッグストアや通販で試し買い自分に合うものであれば会員にな
るなど定期利用していく。形態(用途)は摂取しやすい粉末タイプが多い。粒状が定期定時摂取
しやすいという人もいる。
これら支持される製品の特徴は従来からの定番製品と同様の内容である。新しい素材は選
ばれていない、ブーム品に集中しない、長く続く製品ブランド、会社をまず試す、などの傾向がみ
られる。
インターネット上では、情報発信は基本的に自由であるが、適切さ、正確さ、コンプライアンス
などが常に利用者によりチェックされている。そのため、新しいコンセプト、特徴を打ち出す動き
が出始めている。
ライフスタイル提案、由来原料栽培提案、医薬品内服管理方法提案、運動・食生活による自
然治癒力提案…など様々行われており、価格競争にはならない場所で選択の機会を与える努
力をしているようだ。
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月号 2020/01/08
コード 4109
タイトル 2014/1/14 1980
2014年製品動向 加工食品約20兆円 医療用医薬品約100社・10兆円(ジェネリック医薬品約1割)
otc医薬品約200社・1万アイテム・6千億円
otc医薬品のインターネット通販の事実上解禁から正式認可の方向、その以前からのコンビ
ニ、スーパー等での有資格者設置のもとの販売など販売自由化、規制緩和が進められている。
利用者はこれからどのようにして選択し購入していくのか。
食品にも医薬品にも生理機能はあり、生産者、メーカー側の情報提供の仕方に違いはあるが
、選択するのは利用者である。利用者は自由に、インターネット等を通じ情報取得する。場合に
よっては、行政、医師、薬剤師等からも判断材料が提供される。
このような状況の中、求められるのは、適正、適宜、適当な情報となる。具体的にどのような
内容を発信していけばよいのか。試行錯誤が続けられるとみられる。各種法律、基準等を踏ま
えた慎重な取り組みが求められるが、判断せざるを得ない状況である。
少なくとも変化をとらえ新しい展開に対応することが必要となる。医薬品、食品の枠にとらわ
れない発想、判断が求められている。 otc医薬品 約200社
アイテム数1類約100(内約25保留)/2類約8300/3類約3000アイテム内容(一部)
効能効果……熱1498/疲労1358/頭痛1180/腹1072//整腸80/肩こり1171/腰痛/1000/筋肉
痛925/関節痛868/かぜ716/滋養716/便768/便秘613/目640/胃腸578/骨423/口437/傷401/
ビタミン361//尿319/菌292/肌272/鎮痛221/眠204/精神193/
月号 2020/01/08
コード 4112
タイトル 2020年素材生理機能 機能性表示食品5年経過約200素材複合約100素材500社・2500アイテ
ムで推移
機能性表示食品は5年経過、約200素材複合約100素材500社・2500アイテム(推定含)で推移
している。当初一部素材に集中する傾向がみられたが、全体では、独自性求め複合素材採用
機能内容は、血圧・血糖値など健康数値対応、血流改善対応など医療用医薬品の分野に重
なる分野から、ストレス対応、認知対応、ダイエット(内臓脂肪、便性)対応、抗酸化・老化予防
…などへ広がった。
この間、ダイエット対応などで100万個規模の製品は登場したが、多くは、既存医薬品・健康
食品ブランドのひとつのアイテムとして位置付けられ、品揃えされたもので、100万個未満で推
移している。
5年経過し、すでに終売したものもあり、様相は成熟したotc医薬品市場へと向かっているよう
だ。果実や野菜など明らか食品はまだ数が少なく試行錯誤の状況が続いている。
*資料「ヘルスフードレポート?2014」より…otc医薬品 約200社
アイテム数1類約100(内約25保留)/2類約8300/3類約3000アイテム内容(一部)・約0.6~1兆円。
効能効果……熱1498/疲労1358/頭痛1180/腹1072//
整腸80/肩こり1171/腰痛/1000/筋肉痛925/関節痛868/かぜ716/滋養716/便768/便秘613/
目640/胃腸578/骨423/口437/傷401/ビタミン361//尿319/菌292/肌272/鎮痛221/眠204/精神
193/不眠185//…合計約15000。
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月号 2020/01/09
コード 4113
タイトル 2020年原料動向 独自複合・配合素材による製品増加 otc医薬品同様の商品名、ブランド展
開進むか
DHA・EPA等魚油由来素材は、当初血流改善、血中中性脂肪減少医薬品採用素材として
登場後、「頭が良くなる」健康食品として普及、機能性表示食品では認知対応、精神安定対応
等、広がりをみせている。
ひとつの素材の多面的な機能が開発、注目され始めてきている。ビタミンE等種子油由来素
材のように、血流改善、肩こり腰痛他医薬品採用素材が、抗酸化、老化予防対応等健康維持
素材として支持されている。
これら多面的な機能を持つ素材を複合、配合してさらに目的、コンセプトを明確に打ち出す流
れが出てきている。市場の中で、価格的にも、各企業各製品の独自性を保持することが中心目
的である。
そのため、ひとつの素材に人気が集中するというこれまでのブームの登場、機会が少なくなっ
ている。海外からのインバウンド関連でも、人気素材から人気ブランド、製品指名へと、この傾
向が出始めている。
成熟した市場でもあるotc医薬品分野では、何度もこれらの流れ、傾向が繰り返されてきてお
り、同様の商品名、ブランド展開が進むか、見据えながら対応を判断していくことが必要だ。
課題としてあげられるのは、独自性を打ち出すほど説明が長くなり、利用者には特徴が判りに
くくなっていること。化粧品ブランドに組み込み「肌」に焦点を当てるなどの工夫は、参考にしたい。
月号 2020/01/10
コード 4114
タイトル 2020年加工動向 受託数増でも数量伸びず
新用途液体ミルク、小容量ゼリー飲料等新形態市場可能性探る
特定保健用食品登場時は約1000アイテム程度であったが、機能性表示食品では現在約200
0アイテム超の増え方となっている。現在の年間約500アイテム届出状況がいつまで続くのかは
判らない。
ただ、受託数増でも1製品数1000単位、1万~10万規模までで、販売後の数量も伸びていない
。市場で一定定番となる100万個規模の製品は少ない、すでにある定番ブランドでの採用だけ
である。
新規参入の異業種メーカー開拓、既存大手菓子、麺、調味料、醸造関連他加工食品メーカー
開拓、医薬品メーカー再チャレンジ開拓、営業の契機としての位置づけとなっている。
その意味では、市場の可能性を探る段階ともいえる。新しく登場した、新用途液体ミルク、プロ
テイン飲料、小容量ゼリー飲料等がどのように実際の棚どりを行い、数字を作っていくか、期待
したい。
薬系、コンビニ等のドリンク、ゼリーコーナーでは、大手医薬品、食品ブランドの新規参入が続
いている。今後、飴、ガム、携帯栄養食品、調味料他の明らか食品、一般食品コーナーでも同
様の動きが出てくるとみられる。
医薬品ブランド食品製品が突然スーパー、コンビニに登場することも出始めた。粉末、粒状タ
イプがいわゆる医薬品的形状としてではなく、継続的に摂取しやすい形状として認識されてい
るようだ。
75
月号 2020/01/11
コード 4115
タイトル 2020年製品動向 サプリメント、明らか食品を選択
利用者の年代、ライフスタイル対象に提案、商品化
疾病の治癒目的であれば医薬品、毎日の食生活のなかでの疾病予防、健康維持、増進目
的であれば食品が選択されるという時代になってきている。確かな内容、情報提供が必要であ
る。
人口減少、高齢化社会、低成長経済など取り巻く状況を判断し、様々な行動に自己防衛的な
動きがみられている。ブーム的な集中購買が起きない、若い人が将来のために消費を控える、
などにも現れている。
その意味では、必要最低限の生活の中で、サプリメント、明らか食品が選択されているともい
える。漠然とした健康不安に対応する食生活とは何なのか。具体的な例を判りやすく示す必要
がる。
利用者の年代、ライフスタイル、保持する疾病状況、医薬品内服内容など、個別に選択できる
情報を製品に付与して発信していくことが求められる。自社以外の情報も含めてである。
すでに、インターネット上で、素材、機能、製品の位置づけを明確にし、利用者が選択できる、
プラットフォームもできつつある。特定の製品の直接購入目的ではなく、選択判断のポイントを
示す内容となっている。
製品の販売、購入は世界的に整備されているネットワークが数多くある。日本発の独自素材
、製品の、生活への取り入れ方、その意味を紹介、提案、商品化が行われ始めている。
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