2024市場動向概要/市場動向概要1998-2026「ヘルスフードレポート healthfoodreport」Ⓡ山の下出版Ⓒ
月号 2024/01/05
コード 4158
タイトル Health Food Report ヘルスフード レポート 健康志向食品 市場動向 2024年
2024年市場動向………………………………………法人数約5200約1割減、個人含事業者数
約9800約1.5割減
推定市場規模約7000億円
2025年流通ルート
2024年素材生理機能 ……機能性表示食品約400素材複合約600素材
1400社・8000アイテム(推定)で推移
2024年原料動向
原料供給動向・メーカー約300取扱素材表……定番素材、大手メーカー、周知既存商品ブラン
ド支持
日本的健康食品探る動きも
2024年加工動向 新発売機能性表示食品年間約1400以上
幅広い業種、規模、地域で参入続く
2024年製品動向 製品動向・メーカー収載約800社取扱品目表………製造ロット数少ないが
開発意欲高い
独自性持つ製品を企業財産として位置づけ
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月号 2024/01/06
コード 4159
タイトル 2024年市場動向………………………………………法人数約5200約1割減、個人含事業者数
約9800約1.5割減
推定市場規模約7000億円
昨年、社会全体の感染症対応が新しい局面、閉塞状況から抜け出していく段階に入った。手
さぐりの事業継続、利用者ケアから、次の方向を探り始めている。 サプリメント等関連市場の
縮小調整を示す内容が次の数字となる(2022年→2023年)。
。 東日本法人数3600→3200(-400)、西日本法人数2250→1980(-270)、合計5850→5180(-
670)。 東日本個人含事業者数数5910→5060(-850)、西日本法人数5510→4770(-
740)、合計11420→9830(-
1590)。法人、個人共1から1.5割の減少が把握されており、これで下げ止まるか、確認していく
生き残るために継続利用者のケアをするとともに、新しい利用者獲得のために地道な試用展
開を続けている。サプリメントにこだわらず、一般の明らか食品を品揃えし提案も行ってきた。
支持される価格帯を探り、二極化の状況も踏まえ、既存製品の見直しを行うとともに、機能性
表示食品分野で小ロット製造し機能、利用期待の傾向も探ってきた。
これからどのように進んでいけばいいのか。数年間試行錯誤してきた活動を整理し慎重に歩
み始めていく様子がうかがえる。新参入の動きは多く、競争の段階に入る気配である。
月号 2024/01/07
コード 4160
タイトル 2024年素材生理機能 ……機能性表示食品約400素材複合約600素材
1400社・8000アイテム(推定)で推移
2022年の機能性表示食品は年間新素材46複合新127新326社1430アイテム。2023年も同規模
で、総合計約400素材複合約600素材1400社・8000アイテム(推定)となったとみられる。年間新
製品届出アイテム数は
2016/311、2017/622、2018/453、2019/691、2020/786、2021/1068、2022/1430、2023/1400(
推定)であり、新発売参入増の動きである。新しい素材を自ら提案、自ら栽培生産し提案、複合
素材でルートや分野など自社の独自性打ち出す提案など、
、発売ロット数は少ないが企業財産として位置づけ参入している。提案された表示には、当初
は、医薬品的な効能効果を目的としたメーカーの意図がみえていたが、現在は、
利用者が求めている体感、改善自覚の内容に近づいているものが増えている。日常生活で体
調不良を感じた時、病院に行き医薬品を処方してもらう前に、食品により少しでも改善したい、
、安心感を得たい、という声に寄り添うものである。今後も、食品と機能の情報を収集し、
、それぞれの主要取扱製品、活動、姿勢など企業らしさ、特徴を打ち出す内容を反映した、反
映しやすい食品機能製品が開発、提案されていくものとみられる。
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月号 2024/01/09
コード 4161
タイトル 2024年原料動向
原料供給動向・メーカー約300取扱素材表……定番素材、大手メーカー、周知既存商品ブラン
ド支持
日本的健康食品探る動きも
従来からの機能成分、素材を明らか食品として設計製品化する例、なかには医薬品ブランド
名をつけた機能性表示食品を発売する例も出てきた。また、大手食品、飲料メーカーが育てて
きた主要ブランド、製品の特徴的な成分、素材に焦点を当てた動きがみられる。
。これまで蓄積してきた機能内容の提案である。中小メーカー、あるいは地方メーカーで、既存
の定番食品素材に含まれる機能成分を分析し機能解明することで、自社製品の意味、意義付
けをしていくという方向もみえる。
原料供給サイドでは、これら情報を分析し、メーカーへの提案をしている模様。採用されれば一
定量数量確保する必要があり、以前のように同じ素材でブームを起こすという状況にはない。
。卵油、納豆菌、梅などいわゆる日本的健康食品の独自性は長く支持されてきたものとして位
置づけられ市場性がある。専門メーカーが無くなるという場面も増えている。
。素材開発、原料開発のひとつとしてこのような特徴を持つ、独自性のある素材の取扱を検討
する例も出てきた。継続利用者のニーズを断つことなく提案していくことが求められる。
月号 2024/01/10
コード 4164
タイトル 2024年加工動向 新発売機能性表示食品年間約1400以上
幅広い業種、規模、地域で参入続く
一昨年、昨年、年間約1400アイテム規模の機能性表示食品届出が行われている。それまで
は年間300から1000アイテム規模であった。企業価値を高める財産としての位置づけが目的で
あり、製造ロット数は少ない。
届出の試験的製造、新規参入も多いためコストがかかるなどの特徴がある。機能届出も含め
た複雑な受託加工内容であるが、繰り返すことでコストを抑える方法も学び、一定限られた工
場での製造のため、現場は忙しく、
、仕事が途切れない状況となっている。幅広い業種、規模、地域で参入続く機能性表示食品
の市場性はこれからが本番である。受託加工自体が口コミレベルでの紹介で増えていくことは
これまでになく、先が読めない状況となっている。
受託先の他の食品製造分野での受託の検討も行われている模様で、サプリメントだけでなく
加工食品、明らか食品製造のノウハウ、設備導入も進める必要がでてきた。ジェネリック医薬
品中心に、
、必要数量の製造が追いつかない状況の解消には数年かかるとも指摘されており、これにも
対応、受託加工分野ではこれまで経験のない態勢整備に追われている。
87
月号 2024/01/11
コード 4163
タイトル 2024年製品動向 製品動向・メーカー収載約800社取扱品目表………製造ロット数少ないが
開発意欲高い
独自性持つ製品を企業財産として位置づけ
新規参入社数は、2016/96、2017/117、2018/106、2019/142、2020/119、2021/66、2022/228
、2023/326(推定)と増加が続いている。今年は約150社と落ち着く模様である。昨年新規参入
が300社を超えた。
。個別の製造ロット数は少ないが開発意欲は高いため、開発には時間がかかり、受託加工メ
ーカーは充分に対応できない状況が続いている。ただ、一般食品、明らか食品の製造、取扱
経験の長い企業との対応には学ぶことも多く、
営業、技術の幅が広がったともしている。今後の展開にはかなり役立つ経験であった。売れる
とは限らないが、これまで育ててきた製品、ブランドを大切に、
、企業の裏付け、支えとなるものとして機能性表示食品を作りたい。独自性持つ製品を企業財
産として位置づけたいという。閉塞状況が続いた中、様々な見直し、整備、投資のひとつの試
みである。
。その意味では、今後の各企業の姿勢、取り組み、展開の内容が機能性表示食品の表示、表
現に現れる。スーパーやドラッグストアに新しいコーナーができるというような動きだけではなく
、
、日常生活の様々な場面に、食品の機能表示の情報が広告や情報として現われ始めている。
新しい動きに注目したい。
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