月号 1999/01/01
コード 3101
タイトル 健康志向食品 市場動向 市場規模約7,200億円 消費低迷受け減速
健食市場は全体的に厳しい状況が続いている。 特に大きく伸ばしている素材もなく、上位
素材も含め全体が横バイか微減で、かろうじて踏みとどまっている、といった状況だ。 動いて
いるものは、カルシウム、アガリクス、マイタケ等茸類、アロエ、イチ
ョウ葉、ウコン、ブルーベリー、ケール、ブルーベリー、グルコサミン程度。 社会不安を背景に
した消費低迷を同様に受けたかたちで、動いている素材は、海外で医薬品として利用されている
ものなど、比較的短期間で改善が自覚できるものが中心となっている。
個々の企業を視点にすると、販売エリアや方法など営業権を限定せずに契約する独特な代理
店展開(システム代理店販売)を進める企業が、百億円を超える売上規模(数社)にまで急成長し
ているところ。 約一万社とみられている取扱業者数も、例年にない
程の新規参入が確認されており(二千社~三千社)、背景として、不況・リストラ・新規事業模索
などの理由が指摘されている。 今年の市場の動き、方向を見定める場合、こうした社会状況
をふまえながら、確実な購買層に向け適切な情報を送り、動機付けを行
うことが重要だ。 各メーカー、生理機能バックデータ整備、新販売システム構築など態勢
を整えた上で、次ぎのステップアップを目指すという一年になるという見方が多い。 その意味
では、辛抱強い活動が求められる年になりそうだ。
月号 1999/01/01
コード 3102
タイトル 健康志向食品 原料動向 改善自覚型素材/積極防衛型素材に伸び
市場で動きのある素材には、生理機能バックデータが整備されていることを前提に、改善自覚
型素材と積極防衛型素材の二つに分けられる。 改善自覚型素材には、アロエ、ウ
コン、イチョウ葉、ブルーベリー、ノコギリヤシ、グルコサミンなどが
り、数日から一ヶ月程の期間で、改善したことが日常生活の活動の中で判るものといえる。
つらさや痛み、不快感などが緩和され、食欲、視力、睡眠、歩行といった活動がしやすくな
るという判りやすさから、継続購入につながっているとみられる。
積極防衛型素材には、カルシウム、茸類、青汁、ポリフェノール類、腸内環境改善素材(乳酸菌
、オリゴ糖等)などがあり、骨粗鬆症、免疫数値(癌、肝炎等)、環境ホルモンなど身近な疾病や病
因に対し、確実に守ってくれるデータのあるものといえる。
昨年から「信頼」がキーワードとなってきているが、今後はより利用者サイドに購入比重が移り
、利用者自らが「体感」できるもの、疾病予防を「納得」できるものが支持されるのは間違いない。
そのために、メーカーも含め、販売サイドに求めら
れているのは、機能発揮量も含めた適切な情報提供である。 また、製品設計段
階からの、利用者の摂取行動も含めた検討が必要となる。 そして、着実に、生理機能研究を積
み重ねていく姿勢、企業努力が重要なポイントとなる。
2017年7月7日 8/61 ページ
月号 1999/01/01
コード 3103
タイトル
健康志向食品 加工動向 ビタミン、ハーブに次ぎ、ミネラル規制緩和に焦
点集まる
ビタミン、ハーブに次ぎ今春、ミネラルの輸入規制緩和が行われる。 これは、これまで行
政として所要量等を明示していなかった微量ミネラルについて、輸入、国内販売、製品利用につ
いて、一定のルールをつくることで、販売業者の責任に於いて表示を
認めるというもの。 現在、カルシウム、鉄、マグネシウム、亜鉛、クロム、セレン、マンガン、
モリブデン、銅、フッ素などが検討されているところ。 新たに大きなミネラル市場ができるという
状況は想定されないが、微量ミネラルの生理機能等啓蒙が行わ
れることにより、既存の素材との組合せ、既存の素材の含有成分表示などが進むとみられる。
表示も含めたリニュアル品が今春以降一斉に登上することになる。 すでに対応
準備を済ませている飲料(スポーツ・ダイエット・ミネラルウォー
ター・ニアウォーター)が一般市場を作り上げていくとみられるが、健食製品でも、世界規準サプリ
メントとして一定の市場を構成していく可能性が高い。 健食市場全体でも、「世界規準」を踏
まえた上での再構築が行われる動きも出始めた。
すでに欧米で医薬品として認められている素材を、健康食品素材として利用していこうという動
きで、多くのメーカーが参入している。 これらの状況を的確に判断し、独自性をど
こに置くのかを決め、方向を見定めていくことが求められる。
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