2000市場動向概要/市場動向概要1998-2017「ヘルスフードレポート healthfoodreport」Ⓡ山の下出版Ⓒ
月号 2000/01/05
コード 667
タイトル Health Food Report ヘルスフード レポート 健康志向食品 市場動向 2000年
2000年市場動向 市場規模約7,200億円横バイで推移 各社再構築に努力
2000年流通ルート システム代理店販売拡大 新規参入企業への働きかけ強化を
2000年素材生理機能 機能発揮摂取継続目安量の設定求められる
2000年原料動向 加齢不足素材/医薬品副作用改善素材に焦点
2000年加工動向 小ロット・リニュアル・新素材 迅速対応の体制整備必要
月号 2000/01/06
コード 672
タイトル 2000年市場動向 市場規模約7,200億円横バイで推移 各社再構築に努力
昨年の市場全体の動きをみると、上位素材は低価格化等により総じて横バイから微減。唯一、カ
ルシウムが骨粗鬆症対応、成長期栄養対応に関心が集まった上にMgやビタミンK、イソフラボン
ととなった。 中位素材でも同様に低価格化の影響は受けているが上位をねらうアロエ、ビフィ
ズス菌、コラーゲン、ブルーベリー、青汁素材、茸類などは上昇気配により健闘しているところ。
五十億円を下回る素材では、グルコサミン、フィト
ステロール、セイヨウオトギリソウ、ザクロエキス、微量ミネラル素材などが中・上位素材との組合
せで認知が高まりつつある。 好調な業績を示している企業は、このような市場全体の動きを把
握して、製品開発やルート開拓を積極的に進めている。
苦戦している専門メーカーは、従来の製品を従来の方法で展開しているためであり、戦略の見
直し、再構築に迫られている。 単に卸・流通に任せることなく、販売店の会員化など再組織化
の動きや、独自の通販・直販体制の構築、新規代理店システムの構築
などの動きが起きており、次のステップのために様々な模索が行われ始めた。 新素材・独自素
材の探索や、味質改善・鮮度保持などの食品分野及び食品以外の分野への用途開発などと共に
、総合的に将来を見据え、今後の方向を探ることが必要だ。
月号 2000/01/07
コード 671
タイトル 2000年流通ルート システム代理店販売拡大 新規参入企業への働きかけ強化を
リストラ・起業・新規事業部設置などを背景に、引き続き新規参入が増えている。 健康食品、
自然食品を取扱う業者(メーカー、卸、販売店等)は、数年前迄、全国で約一万社が確認されてい
たが、現在約一万三千社から一万五千社と急増し
ているところ(個人、法人含。事業撤退率約五%)。 これら新規参入企業に対して、どのようなア
プローチをしていくか。 製品取扱いを提案し、代理店として組織化していくのか、PB製品を提
案していくのかなど、リスクも含め検討すべきである。
また、この中には、過去に健康食品、自然食品を取扱ったことのある業者、販売店が含まれて
おり、現在の市場情報の提供等の機会を設け、会員・組織化など提案も行われ始めている。 健
康食品、自然食品の取扱いについては、特に規制がないことから、ルートの
選択・開拓の範囲は広い。 製品の生理機能や形態、自社の営業体制や特徴などを踏まえ、模
索したい。 数多くの代理店、会員を組織化していくのか、主要代理店を育てていくのか、店販・
通販・訪販などへどのようにアプローチしていくのかなど、判断していか
なければならない。 新たなインターネット市場にどのように参入していくか、介護関連市場にど
う位置付けていくかなど課題は多い。 そのためにも、ルート情報、新規参入業者情報等、情報
収集の方法について整理しておきたい。
月号 2000/01/08
コード 670
タイトル 2000年素材生理機能 機能発揮摂取継続目安量の設定求められる
健康志向食品の素材生理機能情報で、利用者の立場から重要なのは、有用量である。 どの
位の期間継続して摂取すれば、期待される生理機能が発揮されるのか、臨床試験等では必ず示
されるものであり、利用者にとっては、合計購入価格に直接
つながることになる。 摂取目安量の表示は指導され多くの製品で行われるようになってきた。
しかし、免疫賦活や抗酸化機能、各種疾病の予防などは、有用量の設定が難しいのが現実で
ある。 さらに、有用量が多量のため、摂取困難な素材も中
にはある。濃縮品の開発及び利用者への情報提供が課題となる。 また、漢方素材、ハーブ素
材等は、機能成分が単一でないことが多く研究中のデータも含め提供したい。 個人差もあり、
誠実に、適切に情報提供していく姿勢が求めらている。
現在注目されている、女性ホルモン様素材、植物性ステロール素材、ミネラル素材など微量で
機能を発揮する素材では、過剰摂取に関する情報提供、製品設計が必要だ。 海外ですでに
医薬品、健康食品として利用され、まだ日本に紹介されていない
素材は数多くあり、今後次々と市場に提供されることが予想されるが、機能発揮摂取継続目安量
の設定について、関係者の努力が望まれる。 同時に、治療機会を失うことのないよう、警告表
示も検討しなければいけない段階になってきた。
月号 2000/01/09
コード 668
タイトル 2000年原料動向 加齢不足素材/医薬品副作用改善素材に焦点
注目される素材のキーワードとして、加齢不足素材及び医薬品副作用改善素材が指摘されて
いる。 加齢不足素材には、カルシウム関連(Mg、ビタミンK含む等)、肌・関節関連成分(ビタミ
ンE、イソフラボン、グルコサミン、コラーゲン、ヒアルロン酸
等)女性ホルモン関連などがあげられる。 中高年の女性を中心対象に日常食生活だけでは補
えない成分を、積極的に摂取し予防していく目的での利用が購入動機となるが、実際に摂取する
と、加齢による不足は深刻で、健康改善自覚できることが多く、継
続利用につながる率が高い素材である。 医薬品副作用改善素材には ビタミンC(風邪)、ノコ
ギリヤシ(前立腺肥大等)、セイヨウオトギリソウ(鬱、肩こり等)、鉄分(貧血)、腸内環境改善素
材(アレルギー等)、免疫賦活素材(免疫製剤)他疾
病治療で使用される医薬品で副作用に悩む人が、治療と並行し、摂取することにより医薬品の量
を減らすことができたり、改善がみられる素材である。 その多くは、医薬品で使用されている
有効成分の原料素材で食品摂取可能なもの、また、欧米ですでに医
薬品素材として認可されバックデータが整備されている素材で食品摂取可能なものである。
指摘されている両素材とも、生理機能のメカニズム研究や臨床研究が進められていることが共通
のポイント。その情報が適切に提供されることも重要である。
月号 2000/01/10
コード 669
タイトル 2000年加工動向 小ロット・リニュアル・新素材 迅速対応の体制整備必要
得意分野を持ちながら、健康食品全般に対応する受託加工メーカーが二ケタ以上の好調な動
きを示している。 特に新ユーザーが急増して上乗せしたということではなく、従来からのユー
ザーへの提案を積極的に、継続的に進めた結果、新製品
やリニュアル製品の数、種類に厚みが増し、さらに、新ユーザーを取り込んだためとみられる。
大型のヒット素材が市場に出されていないため、ユーザーの特徴を踏まえた上で、ミネラルや
ハーブ、吸収促進素材などとの組合せ提案が行われている。
その意味では、ユーザーも、市場の動向に左右されることなく、自分に合った製品を考えていく
という方向に向かっているといえそう。 新ユーザーに対しても同様の姿勢で接し、信頼される
受託加工メーカーとして協力関係が深まる例が見受
けられる。 ポイントは、市場の動向を見極めた上でのユーザーの側に立った提案。 そのた
めにも、新素材情報だけでなく、高齢化・少子化など社会状況の変化、疾病構造の変化、食品素
材生理機能研究の内容、健食各ルート動向など、幅広い
情報収集が必要となる。 それらを迅速に伝える体制を整え、丁寧に説明・提案できる担当者を
育てていくことが重要となる。 他の受託加工メーカーや一般食品加工メーカーとの協力関係を
築いていくことも、ニーズに的確に応えていくために必要だ。
google https://healthfoodreport0.blogspot.com/
twitter https://twitter.com/
『美術レポート アートレポート artreportⓇ』
googleブログ https://
googleブログ https://
………………………………………………………………………………