2001市場動向概要/市場動向概要1998-2017「ヘルスフードレポート healthfoodreport」Ⓡ山の下出版Ⓒ
月号 2001/01/05
コード 926
タイトル Health Food Report ヘルスフード レポート 健康志向食品 市場動向 2001
年
2001年市場動向 無店舗ルート拡大 市場規模二ケタ増の約8,000億円に
2001年流通ルート 様々なネットワーク販売登場 内容見極め各ルートの特性判断し展開を
2001年素材生理機能 食薬区分使用部位から特定成分の方向 規制緩和素材リニュアル採用
進む
2001年加工動向 スーパーマルチタイプ製品模索 天然素材が本来含有する成分の内容再検討
2001年原料動向 特保素材から個別評価型素材へと関心推移 医家向け健康食品開発続けら
れる
月号 2001/01/06
コード 936
タイトル 2001年市場動向 無店舗ルート拡大 市場規模二ケタ増の約8,000億円に
特に動きのある素材、大型の素材出現のない中、無店舗販売分野で健康食品の採用が広がり
、市場規模は二ケタ増の約八千億円になったとみられる。 背景として、ネットワーク販売とい
われる方法で展開する企業が数多く起業されたこと、新規事業で様々
な方向が模索されていることなどがあげられる。 採用されているのは、マルチタイプサプリメン
ト、乳酸菌や酵素等腸内環境改善素材、茸類、グルコサミン等痛み対応素材など。 一ブランド
で数億円から数十億円のみかけの売上があることから採用動向は関
心が高い。 一方で、通販やドラッグなどで、数多くの種類の製品が低価格で販売される中、既存
の各メーカーは主力製品の大幅リニュアルや、独自素材による本格製品開発を目指す静かな動
きを見せている。 特定保健用食品素材から
個別評価型素材への関心の推移がそれを示している。 引き続き新規参入も増えており、業者数
は約一万五千迄になったとみられる(転廃業も五~十%有)。 総じて、伸びている市場として
関心度は高く、可能性について検討する企業が増えている。
これに、どのように対応していくか、それぞれの位置で方向を模索したい。 また、健康情報の
確かさについて、一般利用者が自ら判断する時代であることも再認識したい。生理機能を確認す
れば、継続利用も広がり、確実な普及へとつながることになる。
月号 2001/01/07
コード 935
タイトル 2001年流通ルート 様々なネットワーク販売登場 内容見極め各ルートの特性判断し展開を
各種ルートで採用され展開される中、数年前から急増しているネットワーク販売で採用され大き
な動きをみせている。 五年程前、約二百社確認されていた企業数が現在約四百社と倍増して
いるとともに、有力企業は数年で十億円~百億円を超える売上
を示す勢いとなっている。 各社、独自システム、先行加入利益、独自商品を特徴に提案、すで
に他のネットワーク販売で活動していた人や新たに事業を考えている人が次々に参加していくと
いうものだ。 訪問販売法改正前の起業とみる向きもあるが、
異常な増加である。高額素材・商品を短期に売上げる方法に批判もあり、消費者の立場に立って
の展開が求められる。 店販ルートは鈍く、一昨年上位品一社月間二万個売行のものがあった
が、昨年は一万個。年間二億円から三億円程度である。
通販低価格品も年間ハーブ等三万個からビタミンC・Ca五十万個までの間の数字で落ちつくの
がみえてきている。 これらの数字をふまえルート開拓の検討を進めるが、同時にインターネット
他様々な方法で実際の利用者への働きかけを行い独自に
直販システムを構築するところが増えてきた。 求める人を探し出し、利用者の声を活かし、開
発・販売にまで役立てようとしている。 どのルートでも流通させられる健康食品ならではの情
報提供の内容について、検討が続けられている。
月号 2001/01/08
コード 934
タイトル 2001年素材生理機能 食薬区分使用部位から特定成分の方向 規制緩和素材リニュアル採用
進む
免疫賦活及び抗酸化機能など基礎的な研究から、各種の疾病改善機能の研究が進められてき
ており、機能成分や機能発揮量が重要視されてきている。 そのため、素材名だけでなく機能
成分・量を示し品質を保証していこうという方向にある。
行政が検討している食薬区分の見直し作業の中でも、特定成分、機能成分のデータベース化
が進められている模様。指導等はこれに基づき行われることになるとみられる。 バラつきのあ
る天然素材の機能成分含有量について、あらためて評価が必要と
なる。 数多くのハーブ素材が規制緩和されて以降、抽出法などをクリアし、日本での流通が可
能となったものから順次提案されている。 これも、海外では機能を確認、臨床データを示して
提案されているものであるため、機能成分が品質保証
となっている。 新ハーブの採用状況は、新シリーズとしても登場しているが、多くは、リニュア
ル品強化採用で、特に大型の素材まで成長する動きはない。それぞれの特性を活かし提案した
い。 現在の市場は、各社共、次の本格製品検討に入って
いる。 確実な生理機能バックデータに基づき、高品質の素材が提案され、利用者が機能自覚
できる確かな製品設計が必要だ。そのためにも、臨床データの内容評価が適切なものかどうかが
課題となる。第三者によるチェック等も検討したい。
月号 2001/01/09
コード 932
タイトル 2001年原料動向 特保素材から個別評価型素材へと関心推移 医家向け健康食品開発続けら
れる
各社の開発動向をみると、本業まわりの原料をもう一度見直し、独自の機能素材を持とうとする
動きが増えている。 特定保健用食品素材は、更新が必要なくなったため、一定の企業資産と
して評価されてはいるが、生理機能表示が限定されているた
め、主に乳飲料での広がりとなっている。 そのため、疾病改善の機能を表示できる個別評価
型食品素材へと関心が推移してきた。ただ、臨床データ等が必要のため医薬品部門を持つ企業
が先行しているのが現状だ。 ただ、個別評価型食品に
向けた素材として、各種健康食品素材を位置づけ提案するところも出てきた。 いわゆる医家向
け健康食品として、機能成分・量等品質を保証した原料を、医薬品に近い形状(数日間から数カ
月間、一定量継続摂取できる形状)の製品に設計したものである。
医師の管理のもと医薬品を補う食品として経過観察しながら摂取し、疾病改善を目的としたもの
である。 製品メーカーは、ここで臨床データを得ることになる。ただ医療機関の了解、利用者の
了解をとるなど臨床データ取得にはルールが決められているのはいうま
でもない。 治療薬のない疾病、副作用のきつい医薬品等がある以上、適切な摂取をすれば改
善する食品素材が提案されることには、社会的意味がある。 機能・品質も含め、適切な情報提
供、素材提案が求められている。
月号 2001/01/10
コード 933
タイトル 2001年加工動向 スーパーマルチタイプ製品模索 天然素材が本来含有する成分の内容再検討
無店舗ルートからの受託増加を受け、加工メーカーは二ケタ以上の伸びを示している。 この
需要が継続していくものかどうかは、不確定な要素があり、関係者はすでに次の提案の方向性を
検討し始めた。 低価格帯の製品として市
場に埋没しないため、各種マルチタイプ製品が流通しているが、次の本格製品として、さらに機能
成分等を調製した「スーパーマルチタイプ」製品が検討されている。 精製油で排除されてきた
ステロール成分他微量機能成分をビタミンE関連製品
に入れ戻してやること、精白米で排除されてきたミネラル他機能成分を炊飯油に調製すること、
昔からの栽培地を検討・再現した植物・茸素材など、考え方は「自然回帰」「全体食」という自然食
品に近い。 徹底して微量成分にまでこだわり、栽培法や抽出法
、精製法まで検討を加えての提案である。 これまでの食生活で摂取してこなかった(摂取でき
なかった)様々な機能成分は、確実な機能を発揮することが数多く報告されている。 今
一度、日本人の食生活を分析し、微量機能成分の
データを確認し、提案企業の本業・特徴を活かした「スーパーマルチタイプ」製品開発が求められ
ている。 既存の健康食品企業、自然食品企業、食系企業、薬系企業、新規参入企業もだれもが
参加できる「スーパーマルチタイプ」製品が注目される。
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