2005市場動向概要/市場動向概要1998-2017「ヘルスフードレポート healthfoodreport」Ⓡ山の下出版Ⓒ
月号 2005/01/05
コード 1327
タイトル Health Food Report ヘルスフード レポート 健康志向食品 市場動向 2005
年
2005年市場動向 新規参入一昨年4,000、昨年5,000、全体約2万5千業者に 市場規模は継続1
割増の推定約1兆500億円
2005年流通ルート インターネット、デジタルTV等媒体に直販分野多様化 ネットワーク販売、新
素材プログラムを探る動き
2005年素材生理機能 機能成分吸収メカニズム分析、製品開発提案 単一素材ではなく、ブラン
ド化・配合用途特許で差別化
2005年原料動向 各素材製品、新抗酸化機能成分をリニュアル採用 昨春の食品使用OK成分
、再採用・新採用なるか
2005年加工動向 受託加工メーカー売上二ケタ以上継続増 設備投資、独自素材・技術開発進
め今後の方向模索
月号 2005/01/06
コード 1322
タイトル 2005年市場動向 新規参入一昨年4,000、昨年5,000、全体約2万5千業者に 市場規模は継続1
割増の推定約1兆500億円
一昨年新規参入4,000・全体2万業者と急増したが、昨年さらに5,000新規参入と継続急増し、全
体で約2万5千業者となった。2年間で9,000の新規参入、全体の約4割弱が新規参入というのは
他の市場では考えられないことである。
現在の社会状況を受け、起業しやすい健食市場への新規参入が続いているということになる
が、苦戦している小売、サービス業の人が副業として営業する例、健康食品の利用者が事業とし
て始める例が増えている。
おそらく、相当の在庫を持ちながら活動しているとみられる。 健康食品製品を継続摂取する
人が急増したという数字ではないため、関係者は警戒感を持って市場を見ているところ。 実際
に、店販では売上減、通販大手も苦戦している。
ただ、堅調なTV通販や一部通販、訪販大手の健食分野の伸び、インターネット分野の伸びなど
を総合すると、市場規模は1割増の推定約1兆500億円となったとみられる。 新規参入の急増と
、利用者になんらかの働きかけできる、メッセ
ージを伝えることのできる分野、企業が伸びを支えている。 昨年は、食品に使用可能となった
新抗酸化素材を、様々な既存素材が持ち上げてきた市場といえる。ただ、原料状況が不透明とな
れば動きがとれなくなるため、特定の素材への依存は避けたい。
現在動きをみせている、古くから利用されてきた日本的素材、吸収促進機能を打出す素材など
に注目したい。 専門メーカーが従来から目指している年間継続摂取利用者を増やし、確かな
市場形成を進めることが大切だ。
月号 2005/01/07
コード 1323
タイトル 2005年流通ルート インターネット、デジタルTV等媒体に直販分野多様化 ネットワーク販売、新
素材プログラムを探る動き
店販分野売上減少状況を受け、各社直販システムの構築を進めている。 従来からの雑誌・
新聞、TV直販に加え、デジタルTV、CS、インターネット、携帯電話などの媒体をどのように活用
していくの
か。それぞれの媒体の特徴を、また自社製品の特徴を見極め、調査しながら対応を決めていると
ころだ。 会員、継続利用者への情報提供、製品案内などはホームページで行われるのが普通
となり、現在はその内容について、どのようにす
れば購入に結びつくか検討が重ねられている。 注文から発送、決済までのシステム構築を済
ませ、急増する新規参入業者に対抗するためにも独自製品の開発に注力していく必要がある。
すでに独自直販システムを構築しているネットワーク販売分野では、40万人ルテインプログラ
ムにかわる新素材について各所で提案され始めた。 これまでに、カテキン、マルチビタミン、
マルチミネラル等が示
されており、一部スタートしたものもある。一定期間経過後新素材プログラムが立ちあがり原料が
普及していく。市場ではこの動きを冷静に観察し次の展開を予測していくということになる。 他
のルートにも波及していくため、原料調達情報等を入手してお
くことが必要だ。類似製品開発、自社素材との組合せ相性などが検討されることになる。 各ル
ートとも、健康食品が提案されているホームページの調査は大切となってくる。
月号 2005/01/08
コード 1324
タイトル 2005年素材生理機能 機能成分吸収メカニズム分析、製品開発提案 単一素材ではなく、ブラン
ド化・配合用途特許で差別化
昨春から提案されたミネラル吸収促進サプリメントのコンセプトが市場で理解されてきている。
既存栄養成分・素材と別の素材を組合せ体内吸収の臨床データを取り、商標も取得して展開し
ていこうというもの。
全く新しい素材の普及には時間とコストがかかるため、体内への「吸収」に注目し再度市場に提
案。科学的な裏付けを特徴としている。 ミネラルに関してはすでにオリゴ糖などが「吸収」のメ
カニズム
を示し、製品開発提案している。食物繊維は免疫製剤の分子量を分析するなどしている。 また
、医薬品、医薬部外品、化粧品で採用されている素材で「吸収」メカニズムが解明されているもの
について、食品での可能性が
検討されている。 また、腸管吸収だけでなく、ガム、グミ、飴など口内粘膜吸収の可能性も検
討され始めた。吸収構造「リポソーム」化した欧米の健康食品の輸入が考えられている。
細胞膜破砕、酵素分解、微粒子化などをコンセプトとした製品はこれまでも提案されてきたが、
今回の提案には、臨床データで血中濃度測定がされるなど、より医薬品に近づいた内容となって
いる。 配合用途特許が申請されている例が多いのも特徴。
複合素材での「吸収」の提案は製品のコストにも関係してくるため(コストダウン)、製品開発を
促す契機となる。 今後、すでに「吸収」メカニズムが解明されている海外医薬品素材も同様の
提案が行われる模様で、対応を整えたい。
月号 2005/01/09
コード 1325
タイトル 2005年原料動向 各素材製品、新抗酸化機能成分をリニュアル採用 昨春の食品使用OK成分
、再採用・新採用なるか
新美容素材、老化予防素材として昨年継続して採用されたCoQ10は、脂溶性素材のリニュア
ル強化素材としても支持が広がった。現在では、脂溶性素材以外の素材でも採用し機能を強化し
ようとしている。各素材がCoQ10を持ち上げている状況だ。
今後、ブーム的な部分は縮小していくとみられるが、ビタミンCのように抗酸化機能素材のよう
な使われ方が浸透すれば大型素材となる可能性がある。 無店舗ネットワーク分野から波及し
たルテイン、ブルーベリー関
連素材も受注上位の動きを示している。通販、店販まで波及してきたかたちだ。 また、黒酢、も
ろみ酢、卵黄油といった日本的素材も上位に入ってきており、再評価の動きとなっている。酵素、
にんにく、たまね
ぎなども着実で、あらためて日本的素材を整理していきたい。 10億本(1本500mg含有)規模と
なったカテキン飲料ブームを受け、1日500mg・30日15gの健食製品を開発する動きも各所でみら
れ始めた。
昨春、食品として使用が許可されたアルファリポ酸にはCoQ10に次ぐ最新の新美容素材、老化
予防素材としての期待が高まっているところ。採用するかどうか判断はしておく必要がある。
各素材とも、「吸収」がキーワードとなる状況を受け、あらため
て確認作業を行うとともに、他の素材との組合せを模索する作業も進めている。 新美容素材、
老化予防素材、無店舗波及素材、日本的素材、飲料ブーム素材、そして「吸収」をおさえていきた
い。
月号 2005/01/10
コード 1326
タイトル 2005年加工動向 受託加工メーカー売上二ケタ以上継続増 設備投資、独自素材・技術開発
進め今後の方向模索
一昨年新規参入4,000・合計2万業者と急増したため対応に追われた各受託加工メーカーだが、
昨年さらに新規参入5,000・合計2万5千業者と継続急増したため、売上は軒並み1割から3割の伸
びとなっている。
売れ筋製品を1,000~3,000ロット、多数受託製造するシステムを構築しながらの対応となった。
2年継続しての急増は予想外のことで、設備投資も含め事業計画の見直しが必要となった。 イ
ンターネットを使った最終製品製造までの受発注システム、協
力工場との連携システムなどが構築されている。 ただ、いまのところ新規参入業者のリピート
注文率が約半分の様子で、原料調達等の計画も難しい状況となっている。 今後、新規参入数
の増減は不透明なため、売上下方設定も含め慎
重に方向を見極めたい。 一方で独自素材の開発や研究体制整備、海外素材の探索、特許保
有素材契約、通販会社設立などを進める動きも見せている。 当期利益からの予算を当てる動
きである。
新規参入分だけで、受託加工メーカー分野に100億円近くの資金が入っているとみられ、市場
でもひとつのビジネスとなっているようだ。 また、新たに食品機械メーカーや、食品製造メーカ
ー、薬系メ
ーカーの参入も続いており、各社独自技術の特徴を活かした提案を行い始めている。 新規参
入継続急増を受けた展開となっているが、業界内部にだけ目線を向けずに、利用者を第一に考
えた業務が大切となる。
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