2006市場動向概要/市場動向概要1998-2017「ヘルスフードレポート healthfoodreport」Ⓡ山の下出版Ⓒ
月号 2006/01/05
コード 1411
タイトル Health Food Report ヘルスフード レポート 健康志向食品 市場動向 2006
年
2006年市場動向 昨年全体約2万5千業者が2割減の約2万業者に 市場規模は微減の推定約1
兆円
2006年流通ルート 各社、直販システム構築図る動き、コスト削減加速化 情報番組、TVCM登
場素材に敏感に反応
2006年素材生理機能 バックデータのある「改善自覚素材」「体感素材」堅い動き 摂取開始の
動機付け方法、素材コンセプト再検討
2006年原料動向 新抗酸化機能成分、美容・老化予防対応で普及へ 各素材共、利用者のた
めに「吸収」メカニズム示す必要
2006年加工動向 全体業者数減少の影響を慎重に分析、対処求められる ベースサプリメント化
の流れ見極め処方提案を
月号 2006/01/06
コード 1406
タイトル 2006年市場動向 昨年全体約2万5千業者が2割減の約2万業者に 市場規模は微減の推定約1
兆円
新規参入一昨年4,000、昨年5,000・全体約2万5千業者と急増継続という昨年までの状況から
一転、全体で2割減の約2万業者が確認されるという状況になっている。 ここ数年内に新規参
入した業者を中心に約5,000減少したことに
なる。特に地方では軒並み減少。小ロット発注業者が多いため、市場全体への影響は多くないと
みられるが、今後さらに減少するのか行方を見守りたい。 ただ、これら業者を多く担当していた
受託加工メーカー、原料供
給メーカーの中には直接影響が出ている模様で慎重に対応したい。 昨年は、特定の新抗酸化
美容素材に期待し原料在庫するも、予想どおり動かず、各社、既存の製品で前年の売上をキープ
する守りの展開となった。
市場全体では、一部通販で売上を伸ばしているものの、店販、訪販分野で伸びはみられず、市
場規模は微減の推定約1兆円となったとみられる。 体感素材(眼、関節、体脂肪等)や美容素
材など動きのある素材
と関連づけて展開する状況は、今年も続くとみられる。 各社、あらためて市場のなかでの位置
付け探り直すとともに、これまでの活動の見直しも必要となる。 利用者に理解を得られるよう
モニター展開する動き、臨床データ
を整備する動き、生理機能用途特許を取得する動きが増えていくとみられる。 ブームに頼らず
、継続利用を働きかける着実な活動が求められている。
月号 2006/01/07
コード 1407
タイトル 2006年流通ルート 各社、直販システム構築図る動き、コスト削減加速化 情報番組、TVCM登
場素材に敏感に反応
店販ルートも含め、モニター提案など初回利用者への対応を重視し、継続利用に結びつける方
法が模索されている。どのように働きかけ、情報提供していくのか、各社、引き続き直販システム
構築を図る動きである。
体感素材、改善自覚素材等で利用者自ら継続摂取行動を起こしてもらわなければ、売上の伸
びが確保できなくなってきている。 流通、製品形態等コスト削減を徹底的に行い、まず利用し
てもらうことに経費をかけていく、厳しい一面ではある。
ダイエット素材として昨年は、アルファリポ酸、ガジュツ、寒天が100万個超の動きを示した。い
ずれもテレビの情報番組でとりあげられたもので、2カ月から4カ月で終了した。今後着実に市場
形成するかどうかは、利用者の改善自覚意識の度合い、ということに
なる。TVCM登場製品の多くは美容関連素材であった。 CoQ10、コラーゲンは特に様々な化
粧品でも採用されているため認知度が高く、大きな伸びを示している。
ただ、最近の傾向として、TVCM登場製品に集中することが多くなってきている。各ルートで、
同じ素材を中心に製品設計しそれぞれの価格帯で提案されているが、予定どおりの動きとはなっ
ていない。
利用者が、価格や機能成分含有量、自分の食生活スタイルに合うのかどうかを確かめながら購
入行動しているとみられる。 話題素材に対しては、早さだけでなく、継続利用を念頭に於いた
製品開発が必要となる。
月号 2006/01/08
コード 1408
タイトル 2006年素材生理機能 バックデータのある「改善自覚素材」「体感素材」堅い動き 摂取開始の
動機付け方法、素材コンセプト再検討
市場で動いているのは「改善自覚素材」、「体感素材」中心である。特に改善自覚できる「眼」対
応の、ルテイン、ブルーベリー、カシス、DHA等は、若いパソコン・ゲーム世代から老化疾患予防
の高齢者まで幅広い層で継続利用されている。
一定期間摂取すると、文字、画面が見やすくなる、という判りやすさが支持されている。各素材
メーカーも視力改善、疾病改善のバッククデータを示し始めた。 あらためて機能性天然色素と
してのカロチン系素材、アントシア
ン系素材の再評価も行われている。 「関節」対応のグルコサミン、魚介類・動物軟骨等は、痛
みが改善する、歩行しやすくなる、という判りやすさである。由来原料の栄養内容の認知度の高
さも積極摂取につながっているようだ。
体脂肪減少機能素材も、利用者が健康機器でデータ測定できるようになってきたため、継続摂
取されている。 コラーゲン、ヒアルロン酸、セラミド、ポリフェノール等内面美容素材でも、継続
摂取での皮膚状況のデータを取り始めている。
これら改善自覚素材を利用してもらうために、各素材共、幅広いサンプルワークが求められてい
る。ダイエット等ブームで一回購入する利用者を増やすのではなく、機能発揮量を一定期間摂取
してもらえる利用者を開拓していく活動を増やしたい。
そのためにも、それぞれの素材の持つ機能に、改善自覚素材機能を加えたかたちでの新しいコ
ンセプトを検討していくべきだ。 改善自覚・継続利用素材としての再提案で可能性を探りたい
。あらためて素材自体の見直しが必要だ。
月号 2006/01/09
コード 1409
タイトル 2006年原料動向 新抗酸化機能成分、美容・老化予防対応で普及へ 各素材共、利用者のため
に「吸収」メカニズム示す必要
CoQ10、アルファリポ酸等新抗酸化機能成分は美容・老化予防対応で普及していく方向だ。
ただ、100万個単位で売れている製品は特定のブランドに限られており、販売予定数に見合う製
品開発、市場での位置付けが必要
となってきている。製品在庫、原料在庫の問題がどのように表面化してくるのか、市場で危惧する
声もある。 コラーゲン、ポリフェノール等も美容素材として提案されてきたが、一般加工食品、
明らか食品、嗜好品にまで採用、表示され始め
ている状況を冷静に分析したい。 食品添加物として増粘安定剤の役目を果たしてきた各種素
材が、一般加工食品製品にファイバー・食物繊維表示をし始めた。澱粉、麦などでも新しい提案
が行われている。
300万tとされる規模の食品添加物市場の各素材の一部が、機能表示する状況へ向かっている
。ビール酵母ダイエットで約1,000t規模であった。 チルド市場は牛乳、「特保」ヨーグルト製品も
含め健康表示が進
んでいる。今後、加工食品全般に広まるとみられる。 いわゆる健康食品として、明らか食品で
はなく摂取してもらうためには機能の内容、製品の内容を利用者が理解することが必要となる。
そのために、機能発揮量、吸収メカニズムのデータを示し、健康食品として能動的に継続摂取
してもらえるようにしたい。 食生活の中に位置付けられれば、食系ルートへも流通の範囲が広
がる可能性がある。
月号 2006/01/10
コード 1410
タイトル 2006年加工動向 全体業者数減少の影響を慎重に分析、対処求められる ベースサプリメント化
の流れ見極め処方提案を
1,000ロット規模の業者が約5,000減少している事実は冷静に受け止めなければならない。今後
さらに減少する可能性がある。 業者数の大量減という状況は過去に経験したことがなく、具体
的にどのような影響が出るのか慎重に対処したい。
引き続き、受託加工メーカーとして独自性を打ち出し、選択されるよう情報発信する必要がある
。すでに、新たな素材の調達、OEM製品の設計、季節商品情報、新たな無店舗ルート企業への
直接提案など積極的な活動が行われ始めた。
無店舗ルートでは、新たな起業(年間1,000社規模)も続いており新規参入情報は把握したい。
市場で動きのある「改善自覚素材」「体感素材」に関連付けた提案も重要だ。継続利用の製品
を多く担当することでより安定した活
動ができる。 食系ルートに並ぶ一般加工食品の中に健康食品素材を採用する製品が増えて
おり、その中で受託できる形態の調査も必要だ。今後、大きな市場となることが想定されている。
新たに始まったベースサプリメントの提案を受け、独自のマルチビタミン・ミネラルの処方を検討
する動きが増えている。店販だけでなく無店舗ルートでも新たな主流製品を検討し新発売のタイ
ミングをはかっているようだ。
大手医薬品メーカー、食品メーカーが本格参入し始めたことを前向きに受けとめ、加工食品市
場の1分野としてさらに認知、位置付けられるような提案をしたい。利用者の食生活の中に入り込
む努力をする必要がある。
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